人体に害となる反応はありませんが、見ために不安になるような症状が一時的に出てくるようなこともあります。そのいくつかをご紹介します。
身体が熱くなる
人間は立位で生活する以上、全水分の60%が下半身に集中するといわれています。下半身にある体内の60%もの水分の移動をうながすわけです。見ためでは足だけが赤くなり、そこだけの血流が良くなったかに見えますが、実は全身の体温が上昇しているのです。一時的に身体がかゆくなることもあります。
出血点がでる
血液が大量に血液循環の悪い血管に流れ込むため、毛細血管の先端が内圧に耐えられず、破錠し出血を起こします。その後、大雨の後の大河の様に血液の流れは改善されていきます。鍼治療においても血管上に刺鍼し(内出血させる)充血を除去する手法があります。出血点は1週間以内に消失します。
身体がだるくなる
血液の流れが良くなると副交感神経の支配が大きくなり身体が休息をとろうとするためです。また身体が正常に疲労を認識しているともいえるでしょう。
足がむくむ
血液循環が悪いことが原因です。これは血液が下半身に片寄っているためで、水分のとりすぎではありません。むしろ上半身の臓器は水分を必要としている状態です。
尿の色が濃く臭いがする
新陳代謝が活発になった結果、老廃物が各器官から排泄されます。そのため、施術直後から翌日にかけて老廃物を多く含む色の濃い尿が出てきます。
消化不良
食後すぐに術を施すと消化に必要な血液までもが全身に分散されます。そのため胃が貧血状態になり、消化不良の原因になります。食後少し休んでから開始することをおすすめします。
喉が渇く
終了後、500cc以上の水分を飲んでいただきます。これは術によって各器官からでてくる老廃物をスムーズに体外に排泄しやすくするためです。そのため体内に水分が不足していると、喉が渇いたり身体がだるくなるといった症状が起こることがあります。
以下のような方は施術は行えません
- 禁忌疾患
- 重度の感染疾患
- 救急患者
- 急性外傷
- 泥酔時
- 圧痛がある(炎症・ねんざ・痛風・リウマチ 等)